FXと株式取引のリスクが高いのはどちらか?
FXと株式取引はどちらも個人投資家に人気のある投資方法ですが、それぞれにリスクもあります。
FXと株式取引のリスクの違いを理解することで、自分に合った投資を選ぶことができます。
ここでは、FXと株式取引のリスクの違いを以下の3つの観点から評価していきます。
- レバレッジ
- 取引時間
- インカムゲイン
レバレッジの違い
FXでは最大25倍までのレバレッジを利用できますが、株式取引では基本的に現物取引でレバレッジはありません(信用取引を除く)。
FXでは、レバレッジを利用することで利益を増やすことができますが、逆に損失も大きくなる可能性があります。
また、FXでは証拠金維持率が一定の水準を下回ると強制的にポジションが決済される(ロスカット)ため、投資額以上の損失が発生するおそれがあります。
つまり、レバレッジという観点からはFXの方がリスクが高いといえます。
取引時間の違い
FXでは平日24時間いつでも取引できますが、株式取引では証券取引所の営業時間内に限られます(東京証券取引所の場合は平日9:00~11:30、12:30~15:00)。
FXでは自分の都合に合わせて取引できるメリットがありますが、逆に相場変動に常に注意する必要があります。
株式取引では取引時間が限られるデメリットがありますが、逆に相場から離れることで精神的な負担を軽減することができます。
つまり、取引時間という観点からはFXの方がリスクが高いといえます。
インカムゲインの違い
インカムゲインとは…
金融資産を保有することによって得られる収入のことです。
FXではポジションを保有することで毎日スワップポイントというインカムゲインを受け取ることができます。
スワップポイントは通貨ペアの金利差から生じる収益です。
株式取引では配当金や株主優待というインカムゲインを受け取ることができます。
配当金は企業の利益を株主に分配するもので、株主優待は企業の商品やサービスを提供するものです。
FXではスワップポイントは毎日発生しますが、金利差によっては支払う場合もあります。
株式取引では配当金や株主優待は年に1~2回程度しか発生しませんが、企業の業績や方針によっては0になる場合はありません。
つまり、インカムゲインという観点からはFXの方がリスクが高いといえます。
まとめ
以上のように、
FXと株式取引にはそれぞれメリットとデメリット、リスクとリターンがあります。
どちらがリスクが高いかを3つの観点から考察すると、FXの方がリスクがいえます。
また、設定を調整したり工夫することで、FXにおいても株式取引と同等レベルにリスクを下げることも可能です。
FXと株式取引は、共に取引方法や相場の状況、資金管理についての情報収集を怠らないことが重要であることはいうまでもありません。
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